「小学校高学年、1日6こまは多すぎ」琉球新報2024年1月28日
2024/01/28(日)
琉球新報2024年1月28日の教育面で『小学校高学年、1日6こまは多すぎ』という記事がある。以下で記事を抜粋を掲載する。
・小学校高学年の授業数について、週6日制の1990年代と、週5日制で1日6こまが一般的になった現在の双方を知るベテラン教員に尋ねたところ、77%が週当たりの総数は同じでも現在の方が「子どもの学習が充実しない」と考えているとの調査結果を東京学芸大の大森直樹教授が18日、公表した。」
・現在の授業数しか経験していない若手教員ら248人の回答では「生活に合わない」44%、「学習が充実しない」28%となり、現状を肯定的に捉える傾向だった。
・自由記述では「不登校の増加もゆとりが減ったことに関係があるのではないか」「放課後の時間を増やすことが、子どもの自主性や協調性を育む」などの意見があった。
・大森教授は「子どもの時間は有限」と指摘し、適切な授業数を再検討した上で指導要領を見直すべきと主張した。
続けて
・東京学芸大の大森直樹教授(教育学)は、学習指導要領の改定と連動して示される標準時数の変遷を検証した。
1、1989年(週6日授業・週当たり27時間)
2、1998年(週5日26時間)
3、2008年(週5日27時間)
4、2017年(週5日28時間)
4回の指導要領改定を経験した約500人に「子どもの生活に合っていたか」「子どもの学習は充実していたか」を尋ねた結果、ともに最高評価は1、最低評価は4だった。
(以上記事からの抜粋)
この結果から、授業を1日に目一杯詰め込んだ現在(週5日28時間)の評価が、最も低いことがわかる。
だからといって1989年のように週6日制にすると、教員離れにますます拍車がかかると思う。
週5日制で授業時数を今よりも減らせないか検討が必要なのかもしれない。