公式/沖縄県那覇市で小学校・保育士・特別支援学校の免許資格を取得できる専門学校(昼・夜間コース)私の保育実習課題3 | 那覇市にある教員免許取得の専門学校(夜間コース)|育英義塾

私の保育実習課題3

2019/01/13(日)

育英義塾教員養成学院 保育福祉学科の保育実習が終了しました。
学生達は1年の頃から実習に向けて、保育に関わる専門的知識や技術を日々習得してきました。
保育実習を行うにあたって、一人一人実習課題をもって望みました。
「私の実習課題」と題してレポートを書いてもらいました。

「保育者の言葉掛け」     親泊 望美さん
1.テーマ設定の理由
 今回の実習は、「保育者の言葉掛け」をテーマに実習に臨みました。
 私の実習園は、設定保育ではなく自由保育という形態の保育園でした。私は自由保育を体験したことがなかったので、保育者がどのように言葉掛けをしているのか気になり、このテーマを選びました。
2.実践や感想等
実習を通してまず思ったことは、保育者の声が全く目立たず、園児が自由に思いっきり遊んでいる様子がうかがえました。それに対して保育者は援助が必要な時は静かに援助し、園児の興味のあるものに気づいた時には、すぐに用意して環境を作ったり、一緒に思いっきり遊んだりしていました。
その時の声掛けとしては、園児が自ら答えを出すような問いかけ、想像力が深まるような問いかけをしていました。また、散歩の時には、園周辺のお店を知ることや自然、植物にふれ、興味を持つことがねらいなので、園児に「ここ何する所かな?」「このお花の名前分かる?」等、気づきや発見を大切にしていると感じました。散歩は、いろいろなことに出会い、いろいろなことを知るチャンスだと思うので、私たち保育者がたくさんの事を知り、園児に伝えていくことが大切だなと感じました。
今回、保育者の言葉掛けに注目して保育実習を行うことで、保育者が園児にどのように考えてほしくてこの言葉掛けをしたのか、それに対して園児は自らどのように行動できるようになるのかなどを学ぶことができました。
今後の課題として、私自身が思ったことをすぐに園児に言葉掛けするのではなく、この言葉掛けが必要だからこう問いかけてみようとか、子どもがどうしたいからこの行動をとったのか考え、言葉掛けしていけたらと思います。

「保育者の声かけの仕方」     仲座 来夢さん
1.テーマ設定の理由
 私は子どもたちにどのような声かけの仕方をしたらよいのかあまり分からず、うまく伝わらないことが多かったのでこのテーマにしました。
2.実践や感想等
 保育者が子どもたちに関わる際、どのように接しているのか、子ども一人一人に対してどのように対応しているのかよく観察し、なぜこのような対応をしたのかなど質問し学んでいきました。
 子どもたちが喧嘩をしている際、早く止めなきゃと思い慌てていると、保育者に止められ「自分たちで考えさせてみて」と言われました。その時、私は自分たちで解決できるのだろうかと不安になりましたが、保育者が「自分たちで話し合って解決したら戻っておいで」と声をかけると、最初は2人とも何も話さなかったのですが、1人の子が「こういうところが嫌だった」と話し始め、もう1人の子も話し出して最後には2人とも仲良く遊んでいる姿が見られました。
 子どもたちがいけない事をした時になぜそれがいけないのかを教えるのではなく、子どもたちに何がいけなかったかを考えさせているのを見て、見守ることも大事なんだなと思いました。教える事も大事ですが、教える事だけではその子のためにならないということを学びました。
 私は、どこまで見守り、どこまで援助したらいいのか分からず、全部やってしまっていたのですが、「それでは子どもたちのためにはならない、子どもたちの事を思うなら見守る事も大事だよ」と保育者から教えてもらったので、これから保育士として就職した際に生かしていきたいと思います。

「子どもの目線から」     上原 千恵さん
1.テーマ設定の理由
 子どもを保育するにあたって、あらゆる場面で子どもの目線から考えることが一番大事だと思ったからです。保育者が子どもたちに関わる際、どのように接しているのか、子ども一人一人に対してどのように対応しているのか観察し、なぜこのような対応をしたのかなど聞きながら学んでいきました。
2.実践や感想等
 保育所に来ると、幼児たちは1日の流れが分かっており、何も言われなくても自分たちで支度をし、連絡帳のシールを貼っていました。中にはできるのにやらなかったりする子もいるので、一人一人に合った援助や助言を心がけることが大切だと学びました。
 こちらが手を掛けすぎると自分から行わなくなってしまうので、自立を促すには何でもやってあげてしまわないで、幼児の気持ちを引き立て、やろうとする意欲を育てることが大切だと思いました。
 遊びでは模倣遊びを多く行っていました。模倣遊びは3~4歳児がピークで、ままごと遊びなどがあります。ままごとだとブロックや野菜、外遊びだとシャベルやザルなど、みんなで共有して使うおもちゃの取り合いがよく起こります。
 自分の欲求がすべて満たされないことを知ったり、我慢したり喧嘩したりすることで、たくさんの人と関わり、人間関係や社会のルールを学び、心が成長していくのだと学びました。幼児にとって遊びは社会性を学ぶとても大切な勉強なのだと思いました。
 今回の実習では教科書と実際の幼児の成長発達はぴったり同じではないこと、個人差があること、遊びは幼児が成長していく上でとても大切なものであること、コミュニケーションによって幼児とよりよい関係を築くなど、様々なことを学ぶことができました。

「園児への言葉かけ」     佐和田 菜月さん
1.テーマ設定の理由
 保育において「言葉かけ」とは、子どもの成長・発達にも大きく関わっていると感じたからです。私が保育士になって子どもたちの成長に関わるような言葉かけができるように「実習」という貴重な時間を活用して学びたいと思いました。
2.実践や感想等
 実習初日は、子どもたちが喧嘩になった際に、担当の保育者の方々がどのように言葉かけをしているのか観察し、なぜそのような言葉かけをしたのか考えて質問することを心掛けました。また、10日間の間でそれを真似して実践してみたり、私がかけた言葉で子どもたちがどのような反応をするのかなどを見たりして分からない部分があれば積極的に質問してより良い言葉かけができるよう心掛けました。
 子どもたちは自分の意見を伝えたり、相手の意見を聞いたりできるようになる時期でも、思い通りにならないと喧嘩になってしまうことがあります。そのときには、すぐに理由を聞くのではなく、見守りや共感そして代弁をして、さらにどうしたら良かったのかを自分で考えてもらうと子どもたちも気持ちがすっきりしているように感じました。まだまだ至らない部分もありますが、このことに気付けて良かったと思いました。

「子どものトラブルへの関わり方」     金城 和枝さん
1.テーマ設定の理由
 以前、私は保育園に短期アルバイトをしていました。その時、子どもの喧嘩や言うことを聞かない時に、どう対応したらいいのか分からなくて困った経験があります。その後、座学で学んだつもりでしたが、漠然としていました。
 そこで、保育実習に行った際は子どものトラブルに保育者はどう関わっているのか学びたいと思いました。
2.実践や感想等
 実習初日、私は2歳児クラスに入りました。自我が芽生え、自分の意志や欲求をまだ十分に言葉に表すことが出来ない年齢なので、子どもが泣いた時には対応に戸惑いました。そのような時先生は、「うんうん、悔しかったね。」「そうだね、遊びたいよね。」など、子どもの不安や悲しい気持ちに共感し、寄り添い代弁した後、「次はどうしようか?」と気持ちの立て直し方を伝えていました。子どもは、先生に自分の気持ちを受け入れてもらった満足感と充実感で、気持ちを切り替え、安定した後、友だちの気持ちにも気づいた様子でした。
 保育者は子どもの欲求を適切に満たしながら、子どもの気持ちに寄り添い、共感し、応答的な声かけが大切であると知りました。また、先生の温かい見守りの中、信頼関係を築くことによって、子どもたちが安心してのびのびと成長していけます。私が子どものトラブルと思っていたことは、実は、人や物とのかかわり方を学ぶ良いチャンスなのだと感じました。

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