公式/沖縄県那覇市で小学校・保育士・特別支援学校の免許資格を取得できる専門学校(昼・夜間コース)小学校教員免許 教職実践演習(教諭) | 那覇市にある教員免許取得の専門学校(夜間コース)|育英義塾

小学校教員免許 教育実践演習(教諭)1

2019/01/23(水)

2019年1月12日~14日の3日間で、明星大学の泉先生による「教育実践演習(教諭)」の講義がありました。
以下でその内容と学生のレポート「演習での課題と解決についての確認」を掲載します。

【授業概要】
・教育目標を踏まえ、自らの教師としての課題を自覚すると共に、その解決のための学習計画を立案できる授業とする。受講者一人一人が主体的、実践的な学びが展開できるよう、適切な形式で授業を行う。
【教育目標】
・自らの学びを振り返り、教員として必要な知識、技能を習得したことを確認すると共に、今後の課題についても明らかにする中で、教員(学級担任)として必要な資質を獲得する。
【学生の行動目標】
①履修カルテに基づいて、これまでの学習を反省的に振り返る。②教員や他の学生と主体的に関わり、これまでの学びや教員としての資質について考察する。③不足している知識や技能を補い、定着を図る学習計画を立てる。
【学生の到達目標】
①教員の資質能力、すなわち①使命感・責任感や感性、②教育的な愛情と統率力、③教科等の専門的知識と実践的指導法、④子どもの発達・心身や学習状況の理解、⑤社会人としての基本的な態度、などを最低限度以上習得し、学校教員としての職務を全うできる。学級担任としての資質能力を習得している。

レポート「演習での課題と解決についての確認」
【小学校教員免許コース】S.Rさん
 私は、教育実習に行って学級経営の難しさと、授業の難しさを感じ、小学校の先生は時間もないし、やることが多いという理由から、夢を実現させる志が低くなっていたが、今回の演習で再び志を高めることができた。なぜなら、第1回で設定した課題は、自分の不安要素ばかりで、ちゃんとした先生になれるのか自信がないという気持ちも含まれているが、その後回を重ねるにつれ、「完璧を求めないでいい」という思いから少し気が楽になった。それは先生の教師生活における反省談であったり、同じ授業を受けている方々の意見を聞いて、「ベテランで色々な仕事を経験した先生でも、失敗や反省があるんだな」「そういう考えもあるんだな」と、自分がどれだけ自らのハードルを上げていたのか実感した。「いじめの成長過程の一つだと思えば可愛く見えてくる」「子ども達は先生を見ているのではなく、自分を見ているかを見ている」と言うことが特に頭に残っている。また、子ども達に学力を身につけることばかりを意識してそれを教育だと思っていたため、子どもの答えも正解・不正解だけで判断し、正答率を上げられた=子どもが解き方や問題を理解している=良い授業だと、固定された考えがあり、実習中も頭の良い子を指名して、正解を確認し、結果自己満足で終わっていたなと、この演習を通して反省した。もっと心に余裕を持って、プラス思考に物事を捉え、子ども達の理解の仕方、考えの多様性を受け入れ、それを生かす授業や経営をしようという考えに至った。

【小学校教員免許コース】T.Kさん
 授業の内容や構成、指導法を課題にし、この講義を受けていた。グループでの話し合いや他のグループの発表を聞いて、自分と違った発想や違った視点からの捉え方があり、得るものが多かった。
 3日間講義を通して、授業の内容や構成、指導法を意識していたが、それを考える前にまずは児童の気持ちや考えを思ってあげられていたのか、自分が子ども達の発想や考えを止めていたのではないかと視点が変わった。
 実習を行い、自分の課題として、授業の見直しを挙げていた。それを踏まえて今回の講義で少しでも得るものがあればと思い挑んだ。そんな私に先生は「考えたルート通りの授業は、子どもの発想や存在がなくなる」と講義中におっしゃっていた。指導案通りに進めようと必死で、時間が過ぎたらまた落ち込んで、私が実習中の課題として見直そうとしていたことが、まず間違った考え方だったということに気づかされていた。未来あるべき「子どもたちのための授業」ではなく「自分のための授業」になっていたなと反省した。
 最初に挙げた課題を100%解決できたわけではないが、改めて考え又新たに今の自分に必要な課題を見つけることができた。

【小学校教員免許コース】M.Sさん
 学級をまとめていくには、どういう経営が求められてくるのかを考えていました。経営を行うには、自分の考えを示すのも大切ですが、児童の意見も尊重していかなければならない。学級経営は、一年間続きますが、私はまず一日一日のことに全力に取り組み、資料にもありました「明日にはどんな笑顔が生まれていくのか」を考えて学級経営が苦にならないように取り組みたい。
 次に教師とは、どうあるべきであるのか。私の中では、授業を教え、質問に答え、行事を楽しみ、クラスを団結させるというようなことでしたが、その時に、ただこなしているだけになっていないか?と考えるようになった。教師とは常に児童の見方であり、信頼し合っていなければならないものだと感じた。児童だけではなく、保護者や教師間の中でも重要となると考えた。様々な状況を想定してグループで話し合い、自分だけの考えだけでなく、別の意見を聞いたときに私はこうあるべきではないかと考えられるようになりました。教師は児童があってからこそ、ということであり、常に児童のことを考え、真摯に対応、指導を行うべきだと感じた。

【小学校教員免許コース】S.Mさん
 私が第1回で設定した課題は「児童や保護者との関係に問題が生じたときに解決する力」と「学級経営力を付けること」である。第6回と第7回のロールプレイングで、実際に保護者からクレームを受ける教師役をして(このようなときどんな対応をとり、何を言えば納得してくれるのか)を想定しながら台本を書き、実際に皆の前で発表することができた。発表を見て、「教師一人でクレーム対応を行ったら『言った言わない』の新たなトラブルが生まれる」ことを指摘され、皆鋭い意見を持っており、大変勉強になった。
 また、他のグループの保護者対応を見て、学ぶことが多く、保護者との間に問題が起きたときは、保護者の意見や要望を受け止め、こちら側の考えを示し、冷静に対処することが重要であると思った。勢いのある保護者だと、ひるんでしまいそうだが、教師には他の意見を受け止める器が必要であると思い、私もそうなろうと思った。
 また、「学級経営力をつけること」については、第15から17回の講義を受けて、実際に経営案を書いたり、泉先生の実体験を聞いたりして、コツをつかむことができた。実践力が付いたとは思わないが、大変貴重な話を聞くことができたため、参考にさせていただこうと考えている。

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