公式/沖縄県那覇市で小学校・保育士・特別支援学校の免許資格を取得できる専門学校(昼・夜間コース)私の保育実習課題2 | 那覇市にある教員免許取得の専門学校(夜間コース)|育英義塾

私の保育実習課題2

2019/01/12(土)

育英義塾教員養成学院 保育福祉学科の保育実習が終了しました。
学生達は1年の頃から実習に向けて、保育に関わる専門的知識や技術を日々習得してきました。
保育実習を行うにあたって、一人一人実習課題をもって望みました。
「私の実習課題」と題してレポートを書いてもらいました。

「子ども達への声かけ」     金城 渚沙さん
1.テーマ設定の理由
 子ども達へ声かけをどのように行えば子どもが理解できるのか、保育者の様子を見ながら実習に取り組もうと思ったからです。
2.実践や感想等
 実習では、子ども達一人ひとりに合った声かけをするよう意識しました。同じ歳でも月齢の差で、理解するのが難しかったり、声かけしてもなかなか反応してくれない子もいました。そのような時、現場の保育者は声をかけるだけでなく、実際に動作で表現していました。
 着脱の際、ズボン片方に足を2つ入れている子がいました。最初は「足をもうひとつの穴に入れてみようか?」と声をかけましたが、2歳児だったため、理解出来ていない様子でした。それで、2歳児にもわかりやすい言葉と動作で、「ここに右足、ここに左足入れてみましょう」と声かけすると、しっかりズボンを履くことが出来ました。
 子どもの喧嘩の時も、積極的に仲裁に入り、一人ひとりに合った声かけをしました。ある日、園庭には、自転車が1台しかなく、乗りたい子が2人いました。「交代で遊んでね。」と言って自転車を渡しましたが、1人の子が「先生、〇〇くん、まだ貸してくれない」と泣きながら訴えて来ました。
 そこで、自転車を乗っている子と待っている子の2人に、「〇〇くんも乗りたいみたいよ?交代で遊ぶ約束だったから、あと2週回ったら交代できるかな?」と言うと、2人は納得したように、交代しながら仲良く遊んでいました。一人の意見だけを聞くのではなく、お互いが納得いくような声掛けをし、仲直りさせることができました。
 保育実習を通して、子ども一人ひとりに合った声かけをする事の大切さを改めて実感しました。

「保育者が子ども達へかける声かけの仕方」     池原 帆乃香さん
1.テーマ設定の理由
 私は、保育者がどのような声かけを心がけて子ども達と接しているのかを学び、今後保育者として働いた時に役に立てたいと思いました。
2.実践や感想等
 ある日の自由遊びの時間に、子ども達は積み木やブロックで楽しく遊んでいました。最初、NくんとKくんも2人で楽しくブロックで遊んでいましまが、Nくんが「Kくんが僕が使ってたブロック取った!」と保育者へ訴えてきました。
 その時、保育者がどのような言葉かけをするのか観察してみました。すると保育者は、「『返して』ってKくんに言った?」と返答し、Nくんが自分の言葉でブロックを返してほしいと要求するよう促しました。
 するとNくんは、「僕が使ってたブロックだから返して!」と自分の気持ちを伝えることができました。それでもKくんは、「僕が使っているんだよ!」と言って、ブロックを返そうとはしませんでした。
 その様子をずっと見ていた保育者は、2人から事情を聞き、近くで遊んでいた子ども達からも2人の様子を聞いていました。それらの話を聞いた上で、NくんにはKくんの気持ちを代弁するような声かけを、一方KくんにはNくんの気持ちを代弁してあげるような声掛けをしていました。
 さっきまで頑なにブロックを渡すのを嫌がっていたKくんは、「(遊び終わったら)次貸してね」と言いながらNくんにブロックを渡し、Nくんは 「わかった!」と言って、その後2人で仲良く遊ぶことができました。
 この件を通して、保育者は子ども達の気持ちを尊重した声掛けを常に心がけていると感じました。3歳の子どもは、友達の気持ちを理解することが困難なので、保育者がその子の気持ちを代弁してあげることも大切だということを学ぶことが出来ました。

「子どもたちへの声かけ関わり方を学ぶ」     比嘉 ゆめのさん
1.テーマ設定の理由
 私は子どもたちとの生活を通して、少しでも信頼関係が築ければという思いでこのようなねらいを設定しました。
2.実践や感想等
 実習開始当初、保育者の声かけを参考にして、同じように子どもの前でやってみましたが、子どもたちはほとんど私の話を聞いてくれませんでした。また、園児同士で玩具の取り合いをしている時にも、保育者が共感しながら声かけているのを真似て、同じようにしてみましたが、全く解決にはつながりませんでした。
 しかし、子どもたちと毎日生活し、心に寄り添い共感するよう努力し続けた結果、次第に子ども達と信頼関係を築くことができるようになりました。子ども達は私の話をきちんと聞いてくれ、同じようなトラブルがあった時には、少しづつ解決に繋がることができるようになりました。
 このような経験から、子どもたちと関わるときには、信頼関係が一番大切だということがわかりました。また、信頼関係はすぐに築けるものではなく、子どもたちに寄り添い、共感して、少しずつ築いていけるものだということがわかりました。
 こちらの意図することを一方的に伝えても、子どもたちには伝わりません。まずは子どもたちの気持ちを受け入れて、「何が悪いのか」「どうしてダメなのか」など、理由も伝えながら、関わる事が大切なのではないかと感じました。

「年齢にそった発達段階を観察する」   伊佐 章太郎さん
1.テーマ設定の理由
 今回私は、〇〇保育園で10日間の実習をさせていただきました 。1日目は0歳児、2日目は1歳児、3日目は2歳児、4日目は3歳児、5日目は異年齢保育、6日目は4歳児、7日目は5歳児と、1日ずつ各クラスを回ることになりました。
 今回の実習では各クラス順番ずつ回りながら、それぞれの年齢の発達段階をよく観察してみようと思いました。
2.実践や感想等
 初日は0歳児クラスに入りました。0歳児はほとんどのことがまだ自分で出来ないので、何をするにも保育士の援助が必要でした。月齢の早い子どもたちは、先に食事を自分で食べる練習や、排泄の練習をしていました。
 2日目は1歳児クラスに入りました。1歳児は、0歳児に比べると少し自分のことができるようになり、言葉も少しずつ話せるようになっていました。
 3日目は2歳児クラスに入りました。2歳児は、簡単なゲーム遊びなどが出来るようになっていて、そこで1・2歳児の発達の違いを見ることができました。
 4日目は3歳児クラスに入りました。3歳児からは、ほとんどのことが自分で出来るようになり、簡単なものを自分で作って遊ぶというようなことも出来るようになっていました。
 5日目は異年齢保育があり、0歳から5歳児までを 一緒に見ることができました。それぞれの発達の違いをこのとき少しだけ見ることが出来ました。
 6日目は 4 歳児クラスに入りました 。これまで 一人で遊んだりしていたのですが、4 歳児からは、友達と一緒に遊んだりすることが出来るようになっていました。
 7日目からは、5歳児クラスに入りました。5歳児にもなると、自分たちでルールを決めて遊んだり、一緒に何か製作したりと、色々なことが出来るようになっていました。また、友達同士のトラブルも保育士の援助が必要な時もありますが、自分たちで話し合って解決することが出来るようになっていました。
 私はこの10日間を通して、子どもたちの発達の違いを見ることができました。子どもたちの成長した姿や、それぞれの年齢の発達を見ることができてとても勉強になりました。

「特別支援児に対しての声かけについて観察する」     福元 沙耶さん
1.テーマの設定理由
 私は、学童でアルバイトをしています。学童には、障害を持った児童がいます。その子どもは、集団での活動や全体での集まりがとても苦手です。保育園にもみんなと行動することが苦手な子がたくさんいると思います。私は、そういう子どもに対して保育園ではどのような声かけを行っているかと思い、このテーマに設定しました。
2.実践や感想等
 〇〇認定子ども園にAさんという男の子がいました。Aさんは 3 歳児です。Aさんはみんなと同じ行動をすることが苦手で、みんなが着替えをしていても、1人だけうろうろしたり、友だちにすぐに手を出してしまうこともありました。
 Aさんはいつも着替えが遅く、みんなが終わってもまだ着替えをしています。そのため、集まりに遅れてしまったりすることがありました。
 私は、Aさんに腕時計を見せて、「なん分でできるか測ってみない?」 「A さんだったらなん分でできる?」と言うと、Aさんは「いちー!」と答えました。すると、Aさんは張り切ってすぐに着替えをし、その日は1番に着替えを終えることができました。
 できたあとは、「Aさんとても早いね!すごいね!」とたくさんほめました。担任の先生にもたくさん褒められ、Aさんはとても満足そうでした。みんなと同じ促し方だとなかなかできない子でも、その子に合った促し方をすると、できるようになるということがわかりました。
 なぜできないのか理解してあげ、どうしたらその子も楽しく、みんなと活動できるかを考えることが大切だと知りました。

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