公式/沖縄県那覇市で小学校・保育士・特別支援学校の免許資格を取得できる専門学校(昼・夜間コース)小学校教員免許コース 講師紹介1 | 那覇市にある教員免許取得の専門学校(夜間コース)|育英義塾

小学校教員免許コース 講師紹介1

2019/01/17(木)

育英義塾教員養成学院 小学校教員免許コース(夜間部)の講師のほとんどが元学校長で、現在でも活躍している先生方です。
今回は、初等生活科教育法担当の長濱京子先生をご紹介いたします。
長濱京子先生は、元小学校長で現在も学校現場で後輩の育成をしていらっしゃいます。
先日、沖縄県女性海外セミナー「女性の翼」に参加され、シアトルの図書館を見学されました。
その時の様子を沖縄タイムス(2019年1月15日)に掲載されていますので、以下でご紹介したいと思います。

県女性の翼 カナダ・シアトル研修報告    長濱 京子

 今回の県女性海外セミナー「女性の翼」には、教育・福祉について見聞を広めるという視点に立って参加した。
 街路樹が赤や黄色に紅葉する10月、アメリカ合衆国ワシントン州北西部にあるシアトルにて、2つの図書館を見学する機会を得た。近年、IT関連企業(アマゾン、マイクロソフトなど)の成長が著しい人口約70万人のシアトルは、図書館の多い町としての一面を持っている。人口比でみると東京都・世田谷区(人口約90万人)の16館に比べ、シアトルの図書館の数は28館ある。
 1つ目の見学先は、ワシントン大学の図書館である。
 まず目にしたのは、多くの人種とその前に立つと誰でも絵になるほど美しくなれそうなドラムへラー噴水(高さ30メートル)である。さらに進むと、まるでお城のようなゴシック建築が目に入る。それは、1915年にワシントン大学長に就任したヘンリー・スザロ氏が「1000年後も残る大学」を目指し、「大学の魂」となる図書館の創設を進め、26年に開館したスザロ図書館である。2016年に、その図書館の読書室が「米国で最も美しい図書館」に選ばれた。
 天井まで21メートルある壮大な空間を持つ読書室は、多くの大学生の心を何千年後も包み込んでいくように思えた。また、市民のみならず観光客も見学できるこの豊かな公共性は、さらなる発展を生み出すであろうと考える。
 次に、04年オープンの近代的なシアトル中央図書館を見学した。急坂に立つ多面体のこのビルは、ひし形のガラスから自然光を取り込み、開放的で「ようこそ図書館へ」と誘っているように思えた。
 月曜の昼過ぎにもかかわらず実に多くの人々が、熱心に読書や調べ物、喫茶店での談話等で利用していた。町中の一角にあるこの図書館も、スザロ図書館のように公共性に優れ、観光客も無料で入館できる。シアトルの「Library for All(すべての人に図書館を)」という名の図書館システムの取り組みは、豊かな公共性を生み、教育や経済に大きな影響を及ぼし続けるものだと考える。シアトルの図書館が、私に、いや、全ての人々に「いつでも読書を楽しもう」「豊かな人生を図書館と共に」と言っているように思えた。
 昨年12月に開館した沖縄県立図書館が、人々の学びと県の経済発展に役立ち続けることに期待したい。幼い頃から図書館に親しむ教育をますます推し進め、多くの人が足を運べるよう努力したいものである。
 また、複合施設に入るその図書館が「智の拠点」として、産業振興(特に観光産業)の機能を持ち、沖縄の振興・発展に寄与できることを信じる。そのためには、県民が生活の一つとして利用し、誰もが自由に入館できる公共性を高めていけたらと思う。
沖縄タイムス 2019年1月15日掲載

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